本日の名言
諸君が貧しいならば、徳によって名をあげるがよいし、 諸君が富裕であるならば、慈善によって名をあげるがよい。
発言者:ジョセフ・ジュベール(18~19世紀フランスの哲学者)
ジョセフ・ジュベールさんってどんな人?
フランスのモラリスト、随筆家です。生前は著作を出版しませんでしたが、死後に友人だったシャトーブリアンによって未刊のメモが整理され、『パンセ』として出版されました。繊細な感性と鋭い洞察を持ち、「文章の彫刻家」とも称されるほど、短く美しい断章の中に深い心理的真実を刻んだ人物です。
私の説明
おはようございます。
2026年3月11日
「お金があるかないか」で、人の価値は決まるのでしょうか? 18世紀フランスの哲学者、ジョセフ・ジュベールは、どんな境遇にいる人にも「輝くための道」があることを教えてくれています。
「諸君が貧しいならば、徳によって名をあげるがよいし、諸君が富裕であるならば、慈善によって名をあげるがよい。」
この言葉は、私たちがどのような状況に置かれても、自分自身の「品格」を失わずに生きるための指針となります。
1. 貧しい時の武器は「徳(とく)」
これまでの話で、貧困は心や判断力を奪う「巨大な敵」であることを学びました。しかし、ジュベールはあえて「そんな時こそ『徳』を磨け」と言います。
- 徳とは何か?: 誠実であること、正義を貫くこと、困難な時こそ人に優しくあること。
- なぜ名をあげるのか: お金がないからといって、卑屈になったり人を騙したりすれば、再起は難しくなります。しかし、苦しい時こそ立派に振る舞う姿は、周囲の信頼を勝ち取り、やがて幸運を引き寄せる「最大の資産」になるのです。
北野武さんが言った「貧ゆえの品格」にも通じる、力強い教えですね。
2. 富める時の義務は「慈善(じぜん)」
一方で、成功してお金持ちになった人には別の道を示しています。それは「自分のためだけに溜め込まない」ということです。
- 富は循環させるもの: 藤田孝典氏が指摘するように、社会には構造的な貧困が存在します。富を得た人が慈善(寄付や支援)を行うことは、単なる「良いこと」ではなく、社会という船を沈ませないための「賢い投資」でもあります。
- 真の成功者: 自分の富を誇るのではなく、その富を使ってどれだけ多くの人を笑顔にしたか。それがジュベールの言う「名(真の評価)」に繋がります。
3. 「境遇」に支配されない生き方
私たちは、自分の運命を100%コントロールすることはできません。 不景気や社会の変化で、急に「貧」に落ちることもあれば、チャンスを掴んで「富」を得ることもあります。
しかし、ジュベールの教えに従えば、どんな状況になっても「今の自分にできる最高のこと」は必ず存在するのです。
- お金がなければ、誠実に生きる。
- お金があれば、寛大に生きる。
このシンプルな切り替えが、私たちを境遇の「奴隷」から、人生の「主人公」へと変えてくれます。
まとめ:最後に笑うのは「心」を磨いた人
江戸幕府の崩壊から始まった「貧困」の旅。 歴史、社会、経済、心理、恋愛、文化、そして哲学……。多くの先人たちの言葉を通して見えてくるのは、「経済的な豊かさ」と「精神的な豊かさ」は、車の両輪であるということです。
社会は貧困という敵と戦い(政治・経済)、私たちはその中で誇りを失わず、互いを思いやる(心・哲学)。
この二つを忘れないことが、今の日本、そして私たち一人一人の未来を切り拓く鍵になるはずです。