人の痛みや苦しみ【七瀬音弥の名言】

本日の名言

人の痛みや苦しみ、悲しみを自分のことのように感じられるかどうか。
自分のことは差し置いて、人のことを思いやれるかどうか。

発言者:七瀬音弥(なぞなぞ作家)

七瀬音弥さんってどんな人?

社会行動分析家、および名言研究家として知られています。

1967年に埼玉県東松山市(検索結果には「東松島市」と「東松山市」の表記が混在していますが、「東松山市」が一般的)で生まれました。

東京工業大学工学部経営工学科(現:経営システム工学科)を卒業後、大手市場調査会社やシンクタンクを経て、国内初のCRO(医薬品開発業務受託機関)であるシミック株式会社(現東証一部)の黎明期に入社しました。同社ではデータマネジメント部門のリーダー(経営企画室長)として、情報システム開発などに従事し、ジャスダックへのIPO(株式公開)やその後の東証二部上場に伴い独立しました。

独立後は、治験関連のアドバイザーを務める傍ら、複数のWEBサイトを運営しています。また、ライフワークとして「古今東西の名言」のデータベース化に取り組み、現在10万件の名言データベースを構築中です。

主な著書に『仕事では「3」を使え』(扶桑社新書)などがあります。

私の説明

おはようございます。

2026年1月30日

はじめに

「思いやり」という言葉はよく使われますが、本当に深いレベルの思いやりとは何でしょうか? なぞなぞ作家である七瀬音弥氏のこの名言は、その真髄を突いています。

人の痛みや苦しみ、悲しみを自分のことのように感じられるかどうか。
自分のことは差し置いて、人のことを思いやれるかどうか。

— 七瀬音弥(なぞなぞ作家)

この言葉は、私たちの心の奥底にある「共感力」「自己の優先順位」という、二つの大きなテーマを問いかけています。


💡 名言のポイント1:「自分のことのように感じられるか」

最初の問いは、「思いやり」の土台となる「共感(エンパシー)」のレベルについて述べています。

「同情」と「共感」の違い

「人の痛み」を感じるには、二つの段階があります。

種類意味イメージ
同情 (Sympathy)相手が可哀そうだ、大変そうだ、と感じる。自分と相手は別という距離がある。谷の底にいる人を見て、「大変だね」と声をかける。
共感 (Empathy)相手の気持ちや状況を自分も体験しているかのように感じる。相手の立場に立って感情を共有する。谷の底にいる人と同じ高さまで降りていき、その風景を一緒に見つめる。

七瀬氏は、「自分のことのように感じられるか」と問いかけることで、「同情」で終わらず、「共感」のレベルにまで心を深く寄せられるか、という真の心の繋がりを求めているのです。


💡 名言のポイント2:「自分のことは差し置いて」

この後半の問いは、思いやりを「行動」に移す際の「優先順位」について述べています。

共感は心で感じるものですが、「自分のことは差し置いて」という言葉は、それを超えた具体的な行動力を意味します。

純粋な利他性の問い

私たちは、困っている人を見ると助けたいと思いますが、同時に「自分の時間」「自分の労力」「自分の感情」を失うことへのためらいも感じます。

  • 自分のこと: 「今日は疲れている」「自分の仕事が残っている」「助けても私にメリットはない」
  • 差し置く: これらの「自分の事情」を一旦横に置き、相手のニーズを自分のニーズよりも優先できるか

これは、助けたことで「ありがとう」と言われたいという見返りを求めない、純粋な「利他性(りたせい)」の有無を試しているのです。

ただし、極端な自己犠牲ではない

ここで注意したいのは、これが「自己犠牲を強いる」という意味ではないという点です。

「自分のことは差し置いて」とは、「その瞬間、相手を第一に考える決断ができるか」という意味です。

真の思いやりは、無理をして自分が潰れてしまうことではありません。自分の心に余裕があるときに、その余裕を惜しまず相手に注ぐ「決意」のことなのです。


⚖️ まとめ:思いやりは「深い理解と行動の決意」

七瀬音弥氏の名言が教えてくれるのは、真の思いやりとは、「心の深さ」と「行動の強さ」の二つが揃った状態だということです。

  1. 深い共感力: 表面的な同情ではなく、相手の苦しみを自分の感情のように理解する心。
  2. 行動の利他性: 自分の都合を一旦横に置き、相手のために動く決意

私たちは、日々の生活の中でこの二つのバランスを意識することで、より深く、温かい人間関係を築くことができるでしょう。

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